2009年 02月 03日
「今までありがとう
2人で作った思い出を忘れないよ」
そうさらりと言えたなら
寂しい気持ちを大人の余裕でかわせたなら
どんなに、楽になるだろう
思いだけが募る毎日、零れた涙
日に日に増す思い出、想う気持ち
そこに立ち憚る壁の高さは
エベレストとは比較が出来なくて
マリアナよりも深く喰い込んでいて
苦しいから幸せなの?
切ないから愛してしまうの?
結ばれないから求めるの?
矛盾と錯綜
迷いと拒絶
・・・でもそれはれっきとした「愛」で
どんなに辛くても
どんなに虐げられても
どんなに、壁が高くでも
必死に想う心
必死に願う心
必死にもがく心があれば
多分、愛
一縷の望みを託した、儚い愛
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by beautemps
| 2009-02-03 02:04
| poems
2008年 12月 09日
久しぶりに
ヘッドセットから聴こえる懐かしい音
ステレオから流れる音楽よりも優しく
春の微風よりも暖かく
強張った私の心を
溶かしていく
いつも耳慣れているはずなのに
どんな温度差も感じられるはずなのに
いつも新鮮で
いつも初めての音で
日常に疲れた私の体を
真っ白にしていく
その音はいつも
まっすぐ、私に飛び込んでくる
だから
気付けば、冷たい雫が頬を伝うときもあるし
お腹がいたいほど声を上げて笑うこともある
時には
見境ないほど腹立たしいこともある
でも
こんなに心を動かす音に
私は初めて出逢った
何かが呼び起こされて
どこか懐かしくて
私はその音にまた逢いにいってしまうよ
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by beautemps
| 2008-12-09 01:25
| poems
2008年 02月 26日
千年もの間
止まっていた針が動くように
数億年の間
凍っていた氷が溶け出すように
言葉が溢れ出す
思い出の中にはもう戻れなくて
過去へ針を戻すこともできなくて
それでも
同じように前を向いて
少しずつ、歩いてるから
心の根っこは、ずっと繋がっている
ずっと、ずっと、何年先の未来でも
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by beautemps
| 2008-02-26 01:30
| poems